雇止めの通告を受けた当日
出勤してすぐに言われたので、その日1日が長い長い
せめて帰り間際に言ってほしかったわ
面談室から出てきた私を見て、みんな察したようで誰一人声をかけてこない
泣いたりとか全くしてなかったけど、わかるよね、やっぱ
席につくと私の周りだけ空間があるような、私だけ異次元にいるような感覚で
周りが仕事してワイワイやっている音が遠くに聞こえて
今から何をしたらいいのか、もう帰ろうかな、明日から辞めようかなとか
頭の中でいろんな考えがグルグル
あ！有給休暇が残ってる！使わなきゃ！と正気に戻り
20日以上残っていたので上司に3月は有給休暇を消化すると告げました
もっと残しときゃよかった
でも20日以上あっただけでもよかった
全然残してなかったら、3月末までどんな気持ちで出勤しないといけないんだか
地獄だわ
3月は有休消化するとして、2月の残り数日をなんとか乗り切らないといけない
めちゃくちゃ胃が痛い
もういらないって言われてるのに、まだ仕事しないといけないなんて
4月からと言わず、なんなら今すぐ切ってくれよ
クビと言われたのに期間満了まで働け！なんて、拷問だよ
周りからの「かわいそうに」っていう目線も痛いんだよ
とりあえず、身の回りの整理をしておこうと、机の中の資料とか
退職までに使いそうにないものをシュレッダー
この職に就いてからのメモや自分なりにまとめたノートがあって
ノートを振り返るとこまめにメモしてしっかりまとめていて、よくがんばったな私、よくやってきたよってジーンときていた時
上司が近づいてきて
「どう？次の職決めた？」と
はぁ？
私さっきあなたにクビを宣告されたばかりですけど？
いつ職探しする時間があったんですかね？
お前はアホか！！
って整理していた書類を思いっきり投げつけて
やりたかったけど、ここはグッと我慢
切り替えの早い人は次の職探しってなるのかもしれない
いや、私だってここにしがみつく気もなくさっさと見切り付けて次へ行くさ
でも今は、ついさっき言われたばかりだよ
まだショック状態だったんだよ
人の気持ちってのが全くわかっていない不思議な上司でした
